Hors d’âge(オルダージュ)
カテゴリー:カルヴァドスの等級・熟成年数(最上位クラス/超長期熟成)
■ 定義
Hors d’âge(オルダージュ)はカルヴァドスの熟成表記の中で
最上位に位置する等級です。
法律上は 最低6年以上熟成 とされていますが、
実際には 10年、20年、30年、あるいはそれ以上の超長期熟成原酒が使用されることが多く、
XO よりさらに上のランクとして扱われます。
■ 熟成年数
- 法的基準:最低6年以上
- 実際の熟成:10〜30年以上(生産者により大きく差が出る)
- 特に高級品:40〜50年超の原酒を含むことも
■ 特徴
- ドライフルーツ(プルーン・アプリコット)や焼きリンゴの濃厚なアロマ
- 樽熟成によるバニラ、キャラメル、スパイス、ウッドの複雑な香り
- 非常に滑らかで丸い口当たり
- 長く続く余韻と、深いコク・奥行き
- 生産者の個性が最も強く反映されるハイエンドクラス
■ 用途
最上級の熟成感と複雑さを楽しむため、シンプルな飲み方が推奨されます。
- ストレートで香りをじっくり楽しむ
- 微量の加水で香りの層を開かせるテイスティング
- シガーとのペアリング(古酒の甘みと非常に相性が良い)
■ 背景
Hors d’âge はコニャックにも存在する表記で、「年月を超える」「年齢を超える」という意味を持ち、
事実上の “超長期熟成カルヴァドス” を示す最高ランクとして愛好家に知られています。
生産者ごとに熟成年数が大きく異なるため、
そのメゾンの哲学や歴史を味わうのに最適なカテゴリーです。