Rareté（ラレルテ / ラレテ）
カテゴリー：特別表記・限定品カテゴリー（希少熟成）
■ 定義
Rareté（ラレルテ / ラレテ）は、フランス語で
「希少」「稀少性」「レアリティ」
を意味する言葉で、カルヴァドスにおいては
限定生産・特別な熟成・極少量原酒
を使用したボトルに付けられる特別表記です。
法律で定められた熟成年数や格付けではなく、
生産者が独自に「特別な1本」であることを示すために使用します。
■ 特徴
- 通常の等級（V.S.O.P、XO、Hors d’âge）では表せない特別熟成
- 古樽・特別な区画のりんご・希少ヴィンテージを使用することが多い
- 生産本数が極めて少ない（数百〜数千本規模）
- 熟成期間は生産者により大きく異なる（10〜40年など）
- ボトルやデカンターが特別仕様の場合も多い
■ 用途
コレクション、記念日、ギフトなど、特別な場面に選ばれるカテゴリーです。
また、熟成が深いものが多いため、テイスティングに適しています。
- ストレートで香りと深みを楽しむ
- 特別な日の乾杯や贈答用
- コレクションボトルとして保存する価値が高い
■ 背景
Rareté は法律上の等級ではなく、生産者（ドメーヌやメゾン）が
そのボトルの特別な価値を示すために使用する“独自表記”です。
熟成年数が長い場合、実質的には Hors d’âge 以上の品質 を持つ場合もあります。
コニャックやアルマニャックでも同様のニュアンスで使用され、
「非常に稀少なロット」を意味するマーケティング的価値を持ちます。
