Vieille Réserve(ヴィエイユ・レゼルヴ)
カテゴリー:カルヴァドスの等級・長期熟成(上位クラス)
■ 定義
Vieille Réserve(ヴィエイユ・レゼルヴ)は、カルヴァドスにおいて
「古い貯蔵酒」「長期熟成の特別リザーブ」
を意味する表記で、明確な法的熟成年数の規定はありませんが、
一般的には 8〜15年程度の長期熟成原酒 を使用した
上位クラスのボトルに使われます。
V.S.O.P より上、XO に近い、または XO と同格として扱われることもあります。
■ 熟成年数
- 法的基準:なし(生産者独自の上位表記)
- 実際の熟成:8〜15年が中心
- ブランドによっては20年以上熟成のケースもある
■ 特徴
- 樽熟成によるリッチで深みのある香り(バニラ・キャラメル・スパイス)
- リンゴの熟した甘み、ドライフルーツ、ナッツの複雑なアロマ
- 中〜長期熟成ならではの滑らかな口当たりと上質な余韻
- 高級感と飲みやすさのバランスが取れた上位クラス
■ 用途
食後酒としてじっくり楽しむのに向いており、
XO や Napoléon に比べて少しカジュアルで扱いやすい上位レンジとして人気があります。
- ストレート、ロック、微量加水
- チョコレートやドライフルーツとのペアリング
- 贈答用としても選ばれるクラス
■ 背景
Vieille Réserve はコニャック・アルマニャックでも見られる上級表記で、
カルヴァドスにおいても「特別な古酒のリザーブ」を意味する柔軟なカテゴリーです。
生産者の哲学により熟成年数が大きく異なるため、
XO / Extra / Napoléon と並び、メゾンの個性を楽しめる等級として評価されています。